歌人の頭の中

歌うことについて、感じたり考えてることを頭の中から出して整理しています。ハリポタの憂の篩(ふるい)的な。

【1-8】トレーニングの前に

どんなトレーニングもがむしゃらにやっても声率が悪い。そして間違った方法では喉を痛め、目標までの足止めとなるため、神経質になりすぎることはないが以下のことに気をつけたい。

 

①いきなり沢山練習しすぎないこと。

→ダイエットと一緒。いきなり痩せたり、歌が上手くなったりはしない。喉はナマモノで繊細であるため、痛くなるまでやるのはよろしくない。少しずつ練習時間を伸ばしていく方がベスト。

 

②ウォーミングアップとクールダウンを合わせて練習時間に組み込んでおく。

→やりがちなのがウォーミングアップとクールダウンを練習時間に組み込まず、毎回適当だったりやらないこと。そうではなく、毎日やる歯磨きやトイレのように、ライフワークに組み込んで、ウォーミングアップから歌の練習、クールダウンまで、短い時間でもいいので集中してやる癖をつけること。

毎日の体調や自分の声の出やすい時間帯、睡眠時間やメンタルのコンディション、食べ物の影響まで掴むことができるため、プロの歌い手としてはそこまでしておきたい。

 

③体を温めてから歌うこと。

→体がこわばっていてはいい声は響かない。ウォーミングアップだけで体が温まるのであれば良いが、体が芯まで温まった状態でなおかつ体力、集中力がキチッとある状態で取り組む歌の練習はとても捗る。(なのでウォーミングアップにジョギングやウォーキング、もしくはシャワーを入れてもいいかもしれない。)

 

④湿度と飲み物に気をつける。

→湿気のないところで歌うと、やはり喉を痛めやすい。埃っぽいところでもよろしくない。飲み物は喉の油をとるようなものはNG。お茶もよろしくない(大好きな烏龍茶はもってのほか)カロリーが高いけど、カラオケで長時間歌いたいときオススメなのはカルピス。あの喉に絡みつく乳酸菌の感じが、喉の粘膜を守ってくれるのか、乾燥しにくく喉が痛くなり難い気がする。(お茶飲むよりかは確実に良い)言うまでもなくアルコールは論外。

 

⑤客観的に聴くため録音する。

→自分自身が響いて鳴る歌のため、歌いながら客観的に聴くのは難しい。自分は自分の中で響いている音と、外から耳に入ってきた音を同時に聞いているため、必ず録音して外の声を客観的に聞く。

 

⑥毎日練習する

→ただ、ダラダラ練習するのではなく、きちっと目標とトレーニングメニューと結果を記録してPDCAサイクルで回していく。歌は陸上競技などと違い、数字で出るわけではないので、結果は録音した自分の声。ボーカルトレーニングは歌い方なのですぐできやすいが、ボイストレーニングは劇的にすぐに効果が出るわけではないので、両方合わせてゴールに近づくようメニューを作っていくと良い。