歌人の頭の中

歌うことについて、感じたり考えてることを頭の中から出して整理しています。ハリポタの憂の篩(ふるい)的な。

【1-3-1】歌のフォーム

野球で選手それぞれ投球フォームがあるように、歌う姿勢もボーカリストそれぞれの姿勢がある。

 

骨格や筋肉の動き方の癖があったりするのでみんな全く同じにはならないが

 

その人にあった生理学的に最も効率の良い体の姿勢でパフォーマンスする事で

 

練習で痛めたりすることも、きっと少なくなるだろうし、本番で本領発揮しやすくしたりできると考えている。

 

①無駄な力を抜く。

→あえて力を抜くと意識すると無意識にそこに力が入ったりするので、精神的にもリラックスできるようにルーティンを決めてみたりするのも手。(歌に関して、ヨガと入浴中とジョギング後がリラックスして呼吸と意識と体を扱える状態になりやすいと、個人的に思っている)

 

②重心を置く場所は意識してみる。

→両足を軽く開き真ん中に重心が来るように、力を入れるわけではなくズッシリ立つイメージ。体に響くイメージがつかめればどんな姿勢でも歌えるが日々の練習やトレーニングは、日々の違いに気づくために同じ姿勢が望ましい。正しい姿勢が身についていれば歩きながらだろうが座りながらだろうがいい声は出る。

 

③視線を気にする。

→単純に大きな声ではなく、遠くまで通る声、会場の隅から隅まで届く声を出したい時、視線は遠くを見て、自然に顎が上がってしまうような人をよく見かける。逆に反対に囁くように耳元で囁くような声は、目を閉じて、少し下を向いていたりする。視線は無意識に届かせたいところを見ていたりする。と、言うことを意識体にしているのと無意識にしているのとでは威力が違う。

 

④顎、唇、舌の力を抜く。

→歌詞を届けるための滑舌が、柔らかく滑らかな舌からは心地よく響くが、緊張した声はそのまま緊張感をオーディエンスに伝えてしまう。リップロールやタンロール、舌をグッと前に出し、そのままぐるっと円を描く。ものすごい顔になるけど、顔面の筋肉もきたわるし、ついでに口の中からほうれい線をグッと舌で押し出して、美顔対策にも。普段からしていれば10年後の自分から褒められること間違いなし。

 

⑤メンタルの安定、楽しむ余裕、遊び心。

→これが一番重要。声帯周りは自律神経が隣に通っていて、ストレスで声が出なくなったりする。何をするにも、パフォーマンスを上げるにはこれはとっても重要で、たとえその時失敗したとしても、それを失敗として終わらせてしまうか、次の成功につなげられるか、自分の成長に持っていけるかと言うのは、こういった部分の余裕がないと生まれてこない。