歌人の頭の中

歌うことについて、感じたり考えてることを頭の中から出して整理しています。ハリポタの憂の篩(ふるい)的な。

自己表現としての音楽、商品としての音楽

音楽が好きで、ただ聞くだけではなく自分で演奏したり作曲したりする。

 

自己表現としての音楽。

 

最初は楽しくてどんどん作って演奏していくんだけど、

 

誰かに聴いてもらいたい、良いと言ってもらいたい

 

という欲がでてくる。

 

自分を表現する、芸術としての音楽なら、自己満足で、他人からの評価は関係なく好き勝手やれば良い。

 

だけど誰かに聞いてもらいたい、つまり自分を知ってもらいたい、良いと言ってもらいたい、自分を認めてもらいたい

 

という欲がでてくるあたりから歯車が狂う。

 

自己満足で自分を喜ばせればよかったものが、他人を喜ばせるものに変わり、自己表現の芸術ではなく、他人を喜ばせる商品に変わる。

 

すると、楽しくて仕方なかった自己表現は自己表現でなくなり、ただの仕事になる。

 

もちろん、自分のスキルで人を喜ばせて自分も嬉しいというのはあるけれど

 

音楽をしていて楽しくなくなっている時は、大抵、自分軸で音楽をしていない時である。