音楽に行き詰まったら
私は見た目を褒められるより、
性格を褒められるより、
手作りの料理の味を褒められるより、
歌を褒められることが一番嬉しいと思う。
なぜだろう?
一番時間を費やしてきたことだから?
一番悔しい思いをしてきたから?
一番気持ちが高まったことだから?
思い返してみると、辛い思いや思い通り行かないことのが多かったかもしれないが、それはその分向き合ってきた証拠だと思う。
そして、自分は気づいていない。
決してここまでの道のりが、他の人からしたら到底できないくらいのレベルで、
音楽のことを考えたり、練習したり、夢中になって聞き返したり、自分の演奏を聴き返して、イメージとのギャップにショックを受けて、でも頑張って立ち直ってを繰り返してきたか。
音楽を自己表現としていない人からしたら、ここまで追求してやっていない。
聞き比べることでしか、自分の成長はわからないので
その時の再生機器や、その時の感情や、その時の体調や、その時の景色で
よく聞こえたり、悪く聞こえたりしてしまうような気がして
そして、芸術を追求する人は自分に一番厳しいと思うので(終わりがないし、自分はもっとできると思いたい、思っているので)
行き詰まったり、だんだん楽しくなくなってきてしまうんじゃないかなと、思う。
なので行き詰まったら、音楽からしっかり離れて、(スランプで上手く演奏できない時は、毎日練習しなくても、演奏が下手になることより、楽しい気持ちを取り戻すことのが重要だと思っている。)自分がどれだけ音楽ができるのか、好きなのか、時間や労力やお金をつぎ込めるのか
他のことと比べてみたら
自信ややる気が復活してくるかもしれない。
最初は音楽が好きで、ただ楽しくて、大好きで演奏していて、理屈ではなく感情で動いていると思うので、
あまりにも身近で、あまりにも当たり前すぎなので
改めて
音楽のことを一歩引いて、自分が音楽をやることが自己表現であることを認識した上で、もう一度音楽と向き合うと
スッキリ
ビジネスと自己表現を分けて
感情の部分と、理性的に演奏する部分と、うまくコントロールできてきて
新しい視点が切り開けてきたりする。
その上で、有効なのは全くしたことがないことに没頭してみて
ゼロが1になり2になっていく過程を音楽に置き換えてみると
新しい切り口が見えて、モヤモヤがスッキリしたりする。
私の場合はダーツでした。
全然ダーツは上達しないけど、上達するために試行錯誤が歌うことの試行錯誤に
今まで意識せずにやってきた
音楽の試行錯誤は、ダーツの試行錯誤とは比べ物にならないほど沢山、理論的でなく感情的、感覚的にやってきたことに気づいて
自身や、上達の突破口を見つけるヒントになっている。