【1-4】胸式呼吸と腹式呼吸
胸式呼吸も、腹式呼吸も肺に空気を入れて呼吸をしていることに違いはない。
肺は、胸郭(きょうかく、肋骨と胸骨の総称)と横隔膜に囲まれている。
横隔膜は肋骨の5番、6番あたりにある。
みぞおちのところを触ってみて、そこから上が全て肺ぐらいのつもりで意識して呼吸してみると、自分が思っていたより実際の肺は大きいことに気づく。
胸式呼吸は横隔膜から上の胸郭のみが広がり肺に空気が送り込まれる。
腹式呼吸は横隔膜が下がり空気が送り込まれる。
胸郭は横隔膜に比べ広がる幅が狭いので吸える量が少なくなる。喉や肩に力が入りやすくなる。
横隔膜が下に下がると肺も下に伸びて広がる。
仰向けに寝た状態での呼吸は自然に腹式呼吸になる。
胸、肩、首に力が入っていないため、リラックスした状態で呼吸ができるため、喉に力が入りにくく、結果、よく通る大きい声が出せる。
お腹、脇腹、腰のあたりも、ぐるっと一周浮き輪のように膨らむイメージで呼吸をするとよく入っていく。