歌人の頭の中

歌うことについて、感じたり考えてることを頭の中から出して整理しています。ハリポタの憂の篩(ふるい)的な。

【1-1-2】歌は自分の体が楽器

ギターやピアノ、バイオリンなど

 

どんな楽器も、美しい響き、美しい見た目、たくさんの人を感動させてきた歴史のある楽器には価値があり、値段も高価。

 

個人では所有ができず国が保有し貸し出しだったりして、大切に扱われる。

 

一方歌は、体が楽器。

 

あなたにしか響かせることができず、

 

あなたにしかメンテナンスをすることができない。

 

ギターのように、外から弦が錆びているとか、フレッドの角度が傾いているとか、サウンドホールが塞がれているとかを見ることができないし

 

木であるはずのボディーがプラスチックだったりしても

 

本人が気づかないと、変わらない。

 

赤ちゃんは自分の要求、感情を伝えるために泣く。コミュニケーションを取るために笑ったり泣いたりする。

 

私たち人間は自分の気持ちを伝えるために声帯がある。

 

自分の、目に見えない気持ちを、

 

相手に、よりダイレクトに伝えるために

 

言葉よりもっと相手に伝わるように

 

抑揚があり、

 

相手にも共鳴させるために、

 

響きがある。

 

のではないか。

 

自分自身が嘘をついていると、体がこわばって、肩がこったり、腰が痛くなったり。ストレスがたまっていると体が硬くなってくる。

 

だけど人間は、体をほぐしていると、繋がっている心がほぐれていく。

 

卵が先か鶏が先かではないけれど

 

ボーカリストは自分の体のことをだれよりも知って、アスリートのように自分の体を鍛えてほぐして、

 

いたわることが大切だと思う。

 

もちろん、心としっかり向き合って、自分を大切にしてあげることま大切だけど、音楽をやっている人は繊細な人が多い気がするので、

 

だからこそ、

 

なかなか言えないことを音楽にしたくなったりするんだと思うので

 

そこでモヤモヤ考え込むより、

 

頭を空っぽにして体を動かして、心がほぐれていくほうが

 

根本的な解決にはならないけど

 

気持ちは上を向いていくのではないか。

 

唯一無二。

 

生きた軌跡がすべて味となり魅力となる。人間性そのものが、個性となり歌となる。

 

まず芸術として、やりたいことをすべて吐き出して表現していく。

 

小難しいことを歌わなくて大丈夫。

 

空が晴れて気持ちいい。

 

お腹が空いている時のご飯が美味しい。

 

手を繋いだ感覚が心地よい。

 

自分の気持ちに素直に。

 

聞いてもらう誰かをいしきせずに、のびのびと表現してみる。

 

芸術としての自分の歌を確立したら

 

商用としてアレンジするのは、また別の能力で

 

それは技術で後付けでなんとでもなる。

 

まずは自分自身が、自分という人間の魅力を最大限引き出すアーティストとなって、まず、歌で表現し

 

そこから、大衆に伝えたいことがあれば自然と、聞き手に合わせたアレンジや作風になっていったりするんじゃないかな。。。

 

自分を理解する

 

自分を解放する

 

自分をいたわる

 

自分を楽しむ

 

突き詰めていると、どうしてもそれしか見えなくなっていって行き詰まってくる時が来る。

 

やっぱり、そんな時はリラックスしてないし、力が入って良い歌が歌えない。

 

逆に良い歌が歌えると、自身が出てきたりリラックスできてくる。

 

自分に合った方法で。

 

あなたのことはあなたが一番よく知っている。

 

たった1つの大切な楽器。