歌人の頭の中

歌うことについて、感じたり考えてることを頭の中から出して整理しています。ハリポタの憂の篩(ふるい)的な。

【1-9-2】倍音

口を大きく開けて、母音と子音の発音を鼻腔と、口腔共鳴を使い、倍音を出して歌う歌唱法。ベルカント唱法。コーカソイドの骨格が活かされる発声方法。

 

倍音とは声帯が響いたときに共鳴して響く振動のこと。人の耳には聞き取れず、倍音が多いと明るく通りやすい声、倍音が少ないとこもった声になる。

 

鼻腔、口腔、咽頭腔。

 

あくびをするときの口の中はここが多きく響やすくなっている。

 

①舌の力を抜き、歯の裏に軽く触れるような位置に置く。

②喉の奥をお医者さんに見てもらうときのように、下げる。

③のどちんこを下に下げるようにして、その奥の壁が見えるように喉の奥を開く。

④喉の奥を開いたり閉じたりしてのどちんこの周りを調整して、口の中の空間づくりの感覚をつかむ。

 

口の中にピンポン球とか、ゆで卵とか入れてる感じでオーと言ってみる。

 

でも力が入るとダメなので、感覚だけ掴んだら脱力して、

 

①低音をウーとかオーとかを咽頭腔(のどちんこから奥の壁までの空間)が響くように意識して響かせてみる。胸や喉がビリビリ共鳴していればオッケー。

咽頭腔は声に深みと膨らみ感に影響がでる。薄っぺらな声はここが足りない。

 

②中音域をアーで口腔に意識を。母音の中でも力が入りにくい母音なので舌の力も抜いて。

 

③ハミングでンーと言わせながら鼻腔がビリビリ振動するのを感じながら、響きやすいところから、上下響きを広げていく感じで。

 

④高音をイーでだす。高周波数の共鳴がしやすい発音。咽頭腔、口腔、鼻腔をバランスよく響かせる感じで。

 

⑤同じ発音でも響かせる場所を変えたり、響かせるバランスを変えて声の音質変化を確認する。